自宅でパンを作るときに、一番気を使うのは発酵ではないでしょうか?私は今から数十年前、中学生くらいの時に初めて自宅でパンを作りましたが、その時自宅には発酵機能付きのオーブンなどなく、あらゆる手を使って発酵していました。
特に、冬の寒い時期の発酵は大変ですよね。今回はパンを自宅で作る時の発酵の仕方、特に寒い冬にはどうやって発酵したらいいかを紹介します。
目次
簡単におさらい!自宅でパンを作る手順
パン作りって初心者には少しハードルが高いですよね。でもそんなことはないんですよ♪そこで、パンを作る手順を初心者でもわかりやすいように説明します!
- 計量する
- 材料を混ぜてこねる
- 一次発酵する(約25~40分)
- ガス抜き・分割してベンチタイムをとる
- 形成する
- 二次発酵する(約20~40分)
- 焼く
パンによっては、発酵が一回のものや、具材を混ぜ込んだり、トッピングしたりする工程もありますが、基本的なパン作りの順序はこのようになっています。
発酵は2回!40度で約20分~
肝心の発酵ですが、理想は40度で約20~30分程度です。私が通っているパン教室では、発酵機能付きオーブンを使ってこの時間発酵しています♪
私が普段家でパンを作るときは、室温で発酵させています。なぜなら、我が家はマンションで、室温が常に20度以上、湿度も常に50%以上と割と高いのです。
そのような状態でしたら、室温でも十分発酵可能なんですよ♪さすがに20分でいい具合に発酵が完了することは少ないですが、30~40分待てば、2倍程度に膨らみます!
温度の低い冬のパン生地の発酵は?
それでは、温度の低い冬にパンを作るとき、発酵にはどのような影響があるのでしょうか?
私はパン教室に通い始めてから、今の時点で1年半くらいになります。ですので、1年間はパン作りを経験して季節ごとの変化も少しわかるようになりました。
結論から言うと、冬の発酵時間は長めになりがちです。やはり発酵が進む状態は、多湿多温の状態なので、夏の発酵はとても短時間で上がります。
冬のパン作り、良さもあります♪
今は、便利な家電が多くあります!パン生地の発酵も、発酵機能付きオーブンを使えば、温度の管理は容易ですよね!
冬の発酵は時間でいうと、5分くらいのばす程度になります♪また冬にパン作りをする良さもあります!
- 雑菌の繁殖が少ない
- 体が温まる
パン作りって結構力がいるんです。夏場だとこねていると汗ばむほど。冬のパン作りは体が温まり、いい運動になりますよ♪
また、寒いので雑菌が繁殖しにくく、パンの保存も夏場よりは安心ですね。
低温でも時間をかければ発酵可能
さて、我が家の話になりますが、我が家は冬でも室温で発酵しています。夏よりは発酵が遅くなりますが、時間をかければいいだけで、低温でも発酵が不可能というわけではないんです。
極端な例を出すと、冷蔵庫の中に生地を入れておいても発酵できるんですよ♪私は、夜に生地を形成まで済ませて、二次発酵を冷蔵庫で行い、朝焼き立てのパンを食べる方法も実践しています♪
ただし、冷蔵庫発酵には注意点もありますよ!食パンのような大きな形成のパンには向かないことや、焼く時間を調整したりと少しコツがいります。
でも慣れてきたら、どんどん挑戦してみてくださいね★焼き立てのパンが朝食べられるのはとても幸せなことだなと思えますよ♪
パン生地を発酵させる具体的な方法
発酵の方法にもいろいろあります♪基本的には、温かくて、湿度の高い場所なら発酵に適しています。
発酵機能付きオーブン
一番主流な方法は、発酵機能付きのオーブンで発酵させることです。我が家のオーブンでは、30~45度の間で設定ができます。
私が自宅で、発酵機能付きのオーブンで発酵させる時には、一次発酵は40度で25分、二次発酵は40度で20分しています。
室温で発酵せる
室温が20度以上あれば、十分に発酵可能です。その場合は、ボールにラップをかけ、放置します。
キッチンなどの熱の籠りやすい場所のほうが発酵が進みやすいですね!我が家の場合夏は30分、冬は40~50分程度で膨らみますよ♪
暖かい場所で発酵させる、そのほかの発酵方法
そのほかに、発酵させられる場所で面白いものを紹介します。先日友人と話していて、小さいとき湯舟にボールを浮かべて発酵させていたというエピソードを聞きました。
- こたつの中
- 縁側
- 湯舟
- 発砲スチロールの中
大きめの発砲スチロールの中にお湯をはり、その中で発酵させる方法は、私が実家にいたころはよく使っていました。(実家のオーブンは発酵機能が付いていなかったので)
こちらは発酵機能付きオーブンを持っていない方にはお勧めの方法です!
自宅で簡単に作れるパン
それでは最後に、私がよく作っているパンや、初心者にもやさしいパンを紹介しますね!どちらのパンもシンプルな材料が特徴です。
フォカッチャ
フォカッチャは形成も簡単で、油分がオリーブオイルというところが魅力的です。普通は手ごねパンを作るとき、2時間をみていますが、フォカッチャなら1時間半もあればできちゃいます♪
- 強力粉・・・200g
- ドライイースト・・・小1
- 砂糖・・・大1/2
- 塩・・・小1/4
- お湯・・・120cc
- オリーブオイル・・・大1
参考COOKPAD(外部サイトへ飛びます)
オリーブオイル使用なのがいいですよね!!面倒なバターを室温に戻す作業がないのが、私がフォカッチャを選択してしまう理由の一つです(笑)
- 粉の半分と、砂糖、ドライイースト、お湯(40度くらい)をへらでよーくまぜ、ドライイーストを完全に溶かす
- 残りの粉と塩、オリーブオイルを入れ混ぜる
- ひとまとまりになったら台にだして、手ごねする
- グルテンのまくができるまで根気よくこねる
- 一次発酵(1.5~2倍になるまで)
- ガス抜き、分割、ベンチタイム10分
- 丸めなおして、平らに形成
- 二次発酵(1.5倍)
- 190度に予熱したオーブンでで15~20分焼く
最初に砂糖とイーストをよくませておくのがポイントです♪塩は発酵を阻害するので最後に入れますよ★
シンプルなフォカッチャはオリーブオイルに付けて食べるのもおすすめ!美味しいEVオリーブオイルをお探しなら、こちらもチェックしてみてください☆
白パン
白パンもシンプルな材料とこねやすさが魅力の、どんな料理にもあうテーブルロールですよね♪
- 強力粉・・・200g
- 塩・・・3g
- 砂糖・・・20g
- ドライイースト・・・4g
- 牛乳・・・130cc
- バター・・・11g
参考COOKPAD(外部サイトへ飛びます)
作り方は、フォカッチャとほとんど同じです。お湯が牛乳になり、オリーブオイルがバターになります。牛乳は少し温めておきましょう!また、白パンは低温でじっくり焼き焦げ目をつけないのが特徴です。
白パンは、180度にオーブンを予熱 ⇒ 150~160度に下げて12~15分焼く
こちらは白パンの生地にあんこを包んでアレンジしたものです♪上に乗っている桜も、近くで売っていた無農薬の八重桜を自分で塩漬けしたもの。春っぽくしてみました♪
自宅でのパン作りは時間と心に余裕をもって♪
- 発酵は低温でも可能
- いろいろな発酵方法がある
- パン作りは冬でもできる
- まずは簡単なフォカッチャ・白パンからはじめよう
寒い冬でも自宅でもパン作りは楽しめます♪膨らむか心配ですか?今は便利な道具も出ているので、いろいろ活用して自宅でのパン作りを楽しみましょう!!簡単なものから練習して季節のパンを作るのも楽しいですよ♪